第6回キャリアセミナー「テーマ:ナノテクノロジーが世界を変える」報告
第6回キャリアセミナーが1月29日(日)に開催されました。
セミナーの冒頭、吉田校長は「キャリアについての情報だけでなく、ゲストスピーカーの人生観、生き方に触れることにより参加者がインスパイアされることが大切」と、このセミナーの目的を語りました。セミナー当日参加者は約35人、その内容は、中高生はもちろん大人や小学生の皆さんたちにも触れていただきたい本当に素晴らしいものでした。
今回のゲストは、ナノテクノロジーの研究者であり、ナノテク関連会社の企業家であり、現在はナノテクベンチャーへの投資家としても活躍しておられる神部信行氏。職業に関わらず、成功へ繋がっていく心の持ち方、心構えなどを自身の体験、キャリアパスを通して小中学生にもわかりやすく説いてくださいました。
セミナーは、世界に貢献した名立たる研究者のスライドから(エジソン、本田総一郎、 R. Feynman、その他)スタートしました。「技術というものは、世の中の役にたってこそ本当の意味で技術と呼ぶことができる」という神部さんご自身の技術に対する考え方は、神部さんご自身のフットステップを終始貫くものであることが語られました。研究者、企業家、そして投資家というご自身のキャリアパスにも技術そのものというよりは、技術を社会に貢献する「真の技術」に育てたいという強い思いがあったことが伺われます。
神部さんの子供時代は、何でも鵜呑みにはしない「少しひねくれた」子供だったそうで、常にもっと違う視点、もっと違う事実があるのではないかということを考えていたそうです。小学校のときには「なぜなにシリーズ」や「海底の宮殿」などの本を繰り返し読み、それらの本にかなり影響を受けたそうです。中学生時代には、少し背伸びをしてわかるわからないにかかわらず、哲学の本を読んだり湯川英樹さんの著書を読んだりしていたそうです。「そういう背伸びは、案外人生において役に立つと思う」と神部さん。
高校時代に俳句の先生から、「君は工学系に進んだほうがいい」といわれた一言で、それまで考えていた経済(経営)の進路ではなく、工学系の進路を選択したのだそうです。高校、大学時代を通して応援指導部(バンド)に力を入れて、楽しい思い出がたくさんあるそうです。その後はMITへの留学、そしてNTTの研究所など研究者としてのキャリアパスを積み重ね、95年にシリコンバレーに戻られてからは、研究者としてばかりではなく、企業家、そして、現在は行進をサポートする投資家として活躍しておられます。
神部さんご自身のこれまでの人生(キャリアパス)とその時々の人生ドラマをたどりながら大切なことをたくさん教えていただきました。参加した中学生からは「何でも中途半端じゃなくて、プロフェッショナルになるまで掘り下げなきゃ」というコメント、小学生からは、「ちょっと難しかったけど、ナノの世界ってなんか面白そうだった」とのコメントがあり、大人から子供まで文字通りインスパイアされるセミナーとなりました。
その他にもご自分の人生を振り返ると、常にプロフェッショナルであろうという気持ちが強かったこと、人のやっていないことをやるという気持ちが強かったこと、自分自身のやりたいことができる環境に自分をおいてきたこと、など、いくつかポイントになる大切なことを教えていただきました。
若者達へのメッセージ: Life is short, but life is long.
- 人生は、のほほんと過ごしてしまうほど長くはない。好きなことや打ち込めることを見つけて、全身全霊を打ち込んで自らのライフワークを作り上げなければならない。
- 前述のとおり、人生は短いが、それは一度や二度の失敗で取り返しがつかないようなものではない。いつでもやり直しがきくし、失敗したらまたチャレンジできるだけの長さは十分にあるものだ。
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