2012年9月17日 教職員礼拝 佐次田和恵

2012年9月17日

神様との出会い 「み手の中で・・・」

 

私は幼い頃から母に連れられて教会へ行き、三育の幼稚園保育園、小学校、中学校まで三育教育に触れてクリスチャンの環境で育ちました。そういったこともあり、物心ついた頃から自分にとって神様は常に身近な存在でした。今までに何度も何度も神様に守られたり、助けられたりする経験をして、神様はわたしにはなくてはならない存在です。

 

今日は最近私が神様の助けを身近に感じた話をしたいと思います。

 

 

大きな事故

 

テキサス州で大学に通っていた私は、当時、弟と2人でアパートに住んでいました。

Southwestern Adventist Universityという大学の教育学科で勉強していたのですが、毎晩図書館でアルバイトをしながら忙しく宿題や課題をこなす毎日を送っていました。がんばって、がんばって、ようやく卒業の兆しが見えてきて、卒業まであと2週間と言う時のことでした。その日の晩も図書館で働いていた私は、午後11時、図書館の見回りをしたり、戸締りの確認をしたり、閉館の準備をしていました。

 

11時になり図書館をいつものように閉めて、アパートへの帰り道、不意に友達からの電話がなりました。「外出していて今帰りなんだけど、大きな事故があったみたいで、道が封鎖されているよ。遠回りしないと帰れないみたいだから大変。気をつけて帰ってきてね」と話し、私はアパートに帰りました。アパートに戻ってみると、いつもその時間には、いるはずの弟は留守で車も駐車場にありませんでした。「どこかに外出しているのかな、めずらしいなあ」と思い次の日のクラスの準備をしてお風呂にはいりました。

 

お風呂からでると、すぐに携帯がなりました。もう夜中です。電話に出るとそれは、大学のスーパーバイザーからでした。「今あなたの家に向かっています。弟さんが病院に運ばれているらしいので、今から一緒に病院へ向かいましょう」との事でした。よくわけがわかりませんでした。病院へ向かう車の中で、「警察から電話があって、弟が事故に巻き込まれたらしいということ。事故の詳細は分からないけど、きっと大丈夫。」とそれだけを言うと私にそれ以上心配させまいと気を使って、色々違う話しをしてくれていました。

 

病院に着くと、すぐに集中治療室(ICU)に通されました。始めはどこに弟が居るのかわかりませんでしたが、しばらくして、ベットで血まみれになって寝ている弟を見つけ、初めて私は事の重大さを悟りました。体からは何本ものチューブが出ています。顔には酸素マスク、周りにはたくさんのモニターが並び、実に物々しく、まるでドラマの中の世界のようでした。

 

ショックのあまり、目の前が暗くなり、立っているのがやっとの状態の私に看護師が来て説明をしてくれました。とても大きな事故で彼を救出するのに45分もかかったこと。救急車ではなくて、ヘリコプターで病院に運ばれてきたこと。運ばれてきたときは意識がなかった事。全身を強打しているため薬をつかって安静にしていること。などなど。そして最後に、今日は遅いし、何もする事は無いので明日また来るように言われました。私はアパートに帰りましたが、眠れるわけもなく、まんじりともできずに夜が明けました。夜が明けるとそこから怒涛の忙しさが始まりました。

 

 

一人では背負いきれないほどの重荷・・・祈りによって支えられた

 

大学へ状況説明。自分の卒業までのクラススケジュールの調整。病院へ行き医者からの説明をうけ、病室へもどると恐ろしいほどの書類の山、山、山、一枚一枚説明をうけ、サイン。それから保険会社に連絡。警察の事故レポートをもらいに警察へ。相手方、加害者は保険に加入していなかったので、弁護士を付けたほうがいいとのサジェスチョンを受けて、弁護士探し。

 

頼れる家族は日本だし、自分ひとりで、初めてのことばかり・・・孤独と、不安で本当に押しつぶされそうでした。

 

そんな状況の中、唯一私が頼れるのは神様だけでした。教授が学校全体にメールで弟の事を祈りの課題として取り上げてくれました。たくさんの祈りに支えられ、私も強く居る事ができましたし、また、弟の状態も日に日に回復していくのがわかりました。

 

今思えば笑い話になるのだと思いますが、弟の意識が戻って次の日、看護師が記憶障害になってないかチェックをしに弟の所へやってきました。

 

看護師:「今、アメリカ合衆国の大統領は誰」

弟:「ブッシュ」(本当はオバマ)

看護師:「わたしの隣にいるこの人はだれ?(私のことを指して)」

弟:「オバマの奥さん」

 

冗談なのか、本気なのか、一代前の大統領の名前を言い、実の姉をオバマの奥さんと答えたのです。それを聞いてなぜだか緊張の糸が切れて初めて、どーと涙がたくさん出てきました。

 

 

神様のみ手の中で生かされている

 

弟の入院中に思った事がありました。それは、私達はみんな、神様のみ手の中で生きているということ。私たち1人1人の人生、死ぬも生きるも神様のみ手のなかにあるということでした。たくさんの祈りに支えられ、無事に弟も回復し、約1週間のICUでの治療を終え退院しました。

 

退院した後も2回の手術が必要でした。保険を持たずに事故をおこした相手との裁判。8千万円近くの医療費請求。保険の手続きなど本当に色々な事がありましたが、神様の導きで全て解決しました。

 

弟は事故や、ICUでの入院生活、退院の記憶などはないみたいですが、後遺症もまったくなく今ではすっかり元気になりました。

 

 

イザヤ書41章10節 口語訳ページ999、新共同訳ページ1126

 

恐れてはならない私はあなたと共に居る、驚いてはならない、わたしはあなたの神である。わたしはあなたを強くし、あなたを助け、わが勝利の右手を持ってあなたを支える。