思い出すことの大切さ

2013年5月29日
運動会は楽しいものです。今でも色々なことを思い出します。学校ではほとんどの時間勉強していたはずなのに、学校での思い出は勉強と関係ないことが多いのは愉快ですね。私も運動会と言えば、古い木造校舎の、普段はご飯など食べない廊下にゴザを敷いて家族と座り、巻き寿司や栗ご飯、梨などを食べたことを思い出します。日常とかけ離れた出来事は記憶に残りやすいのでしょう。子供たちも大きくなったら、三育の運動会のことを思い出すことでしょう。「たくさんのパラソルが綺麗だった」とか、「お母さんが綱引きに参加した」とか、「リレーでお父さんこけちゃった」とか、「お父さんとお母さんで馬跳びをしていた」とか。家族で楽しい思い出をたくさん作られたことと思います。

カウンセリングの手法の一つに、クライアントに昔のことを思い出してもらうことがあります。うつ病で苦しんでいる人に、お母さん、お父さんがしてくださった事をひとつひとつ思い出してもらうのです。すると、感謝の気持ちが溢れてきて、うつ病が大いに改善します。夫婦関係に悩むご夫妻に、出会った頃のことから思い出してもらうと、現在の問題は小さなことに感じられてくるというから不思議です。実際、気になっていたり、悩んでいたりすることは、相手に対するほんの一部であって、他の大部分では満足していることが多いのです。知り合いの牧師は幼いときに母を失いました。しかし、その母が残してくれた手編みのマフラー、それには母が黄疸だったため黄色い染みが付いているのですが、マフラーを見るたびに母を思い出し、母の愛情に浸るのでした。

思い出すことは、私たちの精神を生き生きとさせてくれる力があるようです。聖書にもモーセがイスラエルの民に「神がどんなことをしてくださったかを思い出せ」と命じています。そう、思い出すと感謝が溢れてくるのです。廊下で食べた栗ご飯を母が朝早く炊いてくれたのだと思うと、親となった今では私にも感謝の気持ちが湧いてきます。皆さんも色々と思い出されてはいかがでしょうか。また、子どもたちに豊かな思い出を残してあげてください。